• Faculty of Arts / Art Award

chimera ドードー鳥/チーター - カメロケラス/狗鷲 / 高見 真由

chimera ドードー鳥/チーター - カメロケラス/狗鷲
高見 真由
たかみ まゆ
美術学科 彫刻専攻
H1140×D3110×W720mm 30kg
H1820×D1470×W1630mm 35kg
ミクストメディア

高見真由の卒業インスタレーションchimeraは2つの作品で出来ている:「ドードー鳥/チーター」と「カメロケラス/狗鷲」。この大きな2つのミクストメディア作品(幅は3メートルと2メートル)は、高見の絶滅した動物に対する思いを具現化したものである。絶滅した原因は、ドードーは動きが遅く、カメロケラスは殻が重過ぎたためと考えられている。高見はその運命を覆そうとドードーにチーターの体を与え、カメロケラスには狗鷲の翼をつけた。この大胆かつカラフルな組み替えが幻想的に空間を満たす。
高見は、学部の4年間を通じて常に旺盛な制作意欲を示し、各課題毎の講評会において斬新で力強い作品を提出してきており、使用する素材にしても彫刻における伝統的なメディアだけではなく、樹脂粘土、アクリル絵の具、画鋲、発泡ウレタン、また一見ゴミにしか見えないペットボトル、木くず、ボロギレ、古びた靴下など斬新だ。このようなミクストメディア素材は一般的に軽く見られがちだが、高見の巧みな手によると見事な変貌を遂げる。彼女の取り組みは非常に熱心で真面目だが、作品はいつも軽やかでカラフル、ファンキー、型破りで目を見張るものばかりである。
以上の様に、高見真由は継続的で精力的な制作意欲を有しおり、また卒業制作として提出した作品chimeraは独創性と完成度に優れている。