• Faculty of Arts / Art Award

2031305_藤田木理_水みち_01S

水みち
藤田 木理  FUJITA Kiri
美術学科彫刻専攻
h340×w230×d230cm
金属彫刻 鉄

作品「水みち」は地表の水が地下に染み込み、地中を流れ、浄化していく様をイメージし、固定の形態を持たない水の姿を彫刻として成立させようと試みた意欲作である。制作工程は、作品の素材である鉄板を細かく裁断し、溶接による結合を繰り返しながら造形して行くという方法で、h340×w230×d230cmの自立する大型彫刻として組み上げている。作品の自立を支える支柱部分は非常に細く、鉄の強く粘りのある素材の特性を活かした造形となっている。
作品の重量は約200㎏であるが、その特徴的なフォルムから全体が宙に浮いたような印象を与え、展示空間における作品の視覚効果によって、地中を流れる水のイメージを可視化している。また、作者にとっての鉄は決して常に固体として存在している訳ではなく、熱によって溶ける流体という認識を併せ持っているようである。藤田は、常に私たちの身近に存在し環境にも大きく関わる水の有り様を、作者独自の造形解釈と地道な作業の積み重ねによって、彫刻として表現することに挑み成果を得た。