• Faculty of Arts / Art Award

1831105_蔡茹夢_鏡花水月_1

鏡花水月(キョウカスイゲツ)
蔡 茹夢 (サイ ウム)
美術学科日本画専攻
F150号
和紙 岩絵具  箔

蔡さんは日頃、興味のある言葉から物語を連想し、人物の仕草や表情に重点を置いた構成で制作している。卒業制作の題名「鏡花水月」は文字通り鏡に映った美しい花と、水に映った美しい月という意味であり、それらは目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができない、はかない幻のたとえである。卒業制作は、波打ち際で手持ち花火をかざす女性が、無表情で左右にゆらぎさまよう姿を描いたものであるが、イメージの基となった海洋散骨という言葉と、手持ち花火が燃え落ちる様を重ね合わせ、はかない時間の流れと心情の移ろいを動的な構成を用い丁寧に表現している。人物描写にはさらなる研究が求められるが、作者の感性をいかんなく発揮した作品であり、独自の絵画表現を試みた意欲作であると高く評価します。