di vision
宮定 亨昌 (ミヤサダ キョウスケ)
芸術学研究科 造形計画専攻
4’00”
インスタレーション映像
作者の主たる研究内容は映像コンテンツとしての表現であったが、今回の作品は”場”を設定し、さらに音響設計も自ら手がけ、映像を用いた空間表現として展開した作品である。エレクトロニカと称される音楽カテゴリーの楽曲を制作し、その制作手法でもあるクリック、カットアップといった手法を視覚的な映像表現にも用いることで、見事なシンクロナイズ表現をみせている。映し出される画像は、具体的な要素を排除したシンプルな色面に押さえることにより、より音響空間とのリンケージを計ることに意識を集中させる効果となっている。また、プロジェクションにより等身スケールのスクリーンと、5.1chの音響効果により、圧倒的な迫力を持って鑑賞者の空間を支配する表現になっている。