drop Rentalcycle
森 智秋
芸術学研究科造形芸術専攻造形計画研究 立体造形
H850mm×W1830mm×D430mm
自転車部品、金属、樹脂
森智秋は作品学部3年次よりモビリティの社会的問題と可能性に興味を持ち、現在まで一貫した研究行ってきた。修了制作で取り組んだ作品「drop Rentalcycle」はコロナ禍において急成長したフードデリバリーサービスに主題を置き、その問題点から新たなデリバリー用のレンルサイクルの提案に取り組んだ。フロントタイヤのリムの中にカーゴスペースを設け、重心を低くする提案は新たな自転車の形を考えるきっかけとしては大変面白い。またフロントタイヤをクイックリリースし、デリバリーカートとして形態を変える提案は現代社会における都市環境への配慮がうかがえる。
森は機械工作の能力が大変高く、今回の提案に対しモックアップではなく実際に使用できるモビリティを制作した。金属加工や3Dプリンターを駆使し、コミューターサイクルを造形としても見ごたえのある作品に仕上げた部分は造形計画研究科の先生方にも高く評価をされた。
以上のことから造形計画研究科では博士前期課 程の2年間における研究や作品の展開等で総合的に特に優れていると 評価する。